「SigmaChain」、1秒当たり30万件取引処理可能

■商用サービスでも可能かは未知数



韓国のSKコミュニケーションズが運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)である「Cyworld」出身の開発者が集まって立ち上げた「SigmaChain」が、メインネットへの取引量が1秒当たり30万件に達するという国際試験所認定協力機構から認証をもらったことを今月10日明らかにした。


「SigmaChain」は、より高い品質を目指して国際試験所認定協力機構の「WiseStone」のICT試験認証研究所にメインネットのブロックチェーントランザクションの取引率に対する試験成績表の発行を要請、「1秒当たり30万件」のトランザクションができる性能を公式的に認めてもらったと説明した。


しかし、商用サービスでも同じ速さを維持できるかは未知数だ。実験室のように限られた環境では1秒当たり数十万件を処理することができるとしても、実際にサービスが稼働される環境では、処理できる件数が大幅に少なくなることが一般的だ。


1秒当たり10万件を処理するEOSも実際のメインネット上では1秒当たり2000~3000件のトランザクションを処理する程度に留まっているという。


1秒当たり30万件のトランザクションを処理する速さは、既存のインターネットサービスを代替できるスピードだというのが同社の説明だ。


トランザクション処理能力が1秒当たり7件のビットコインに比べ約4万3000倍も優れた性能だ。


つまり、トラフィックの急増で取引処理のスピードが遅くなる問題を解決できるという。



同社のカク・ジンヨン代表は、「今回の公式テストを通じて、最も問題と言及されているアゼンダーを弊社のブロックチェーン技術で解決することができる。」


「1秒当たり30万件のトランザクション処理性能は、ブロックチェーンの常用化ができるレベルで、ブロックチェーンベースのビジネスが本格的に拡散される始まりとなると思う。」などと語った。



「SigmaChain」とは?


韓国のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)である「Cyworld」の開発者出身が立ち上げたブロックチェーン技術の専門企業。


コインやトークンを事前に発行して資金調達をしてきた既存の仮想通貨とは違って、仮想通貨公開(ICO)する前にメインネットを公開した。


イーサリアムやEOSのようにさまざまなブロックチェーンベースの分散型アプリケーション(DApp)にメインネットを提供するプラットフォームの役割を果たす。



「WiseStone」が発行した「KOLAS公認試験成績表」とは?


アメリカ・日本・中国・ヨーロッパなどの国際試験機関の国際試験所認定協力機構(ILAC-MRA)に参加している72か国86か所の審査機関とアジア太平洋審査機関の国際相互承認協定(APLAS-MRA)に参加している23か国37か所の審査機関で発行した書類は相互承認でき、お互いに受け入れることができる。





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引用記事:http://www.fnnews.com/news/201809100920262497

(「Cyworld出身の開発者らが立ち上げた「SigmaChain」、1秒当た30万件取引処理可能」『The financial news』2018年9月10日の記事)

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翻訳:元

IT・ゲーム・ときどきブロックチェーン

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