ブロックチェーンの金融ソフトウェア企業「R3」がIPO(新規株式公開)検討中

ウォール街に支持されるブロックチェーン企業がIPO(新規株式公開)検討

Intel(インテル)、Microsoft(マイクロソフト)のような大手IT企業から、


US Bancorp(USバンコープ)Wells Fargo&Co.(ウェルズ・ファーゴ)のようなウォール街を支える米国最大の銀行まで、


200以上の大手企業が協力しているブロックチェーンの金融ソフトウェア企業「R3(R3CEV LLC)」が、ニューヨークの株式市場の上場(新規株式公開=IPO)を検討していると、ブルームバーグ通信によって報じられた。



▶参考記事:2018年7月12日(現地時間)ブルームバーグ通信


▶R3 /Cordaに関する詳しい説明(日本語):R3 / Cordaのご紹介


「R3」が現在IPO(新規株式公開)を推進するために、諮問機関と協議を行っていると報じた。まだ最終的な決定は下されていない状態ではあるが、IPOだけではなく潜在的な売却可能性まで検討しているという。


創業者兼CEOのDavid E Rutterは、主要な投資会社であるインテル、マイクロソフト、アメリカ大手銀行Bank of America(BoA)などと意見を調整している状態である。




Corda(コルダ)/R3CEVについて

「R3」は、現在分散型台帳技術「Corda(コルダ)」を基盤とした金融機関向けのプラットフォームを開発し、銀行をはじめ様々な金融、保険、自動車部門などで応用可能性を研究している。


ネットワーク内で相互透明性を保障しながら、各参加者間で異なるデータソースを統合してセキュリティの維持ができるサービスだ。


特に、安い手数料と、リアルタイムで振り込みできる「R3CEV」というブロックチェーンベースのグローバル振り込みプラットフォームもすでに開発している状態だ。


現在「R3 CEV」には、


イギリスのバークレイズ銀行、

アメリカのUSバンコープ、ウェルズ・ファーゴ、BNY Mellon、

フランスのABN アムロ銀行、

ドイツ銀行などのグローバル銀行、

韓国ではKB国民銀行・新韓銀行・ウリィ銀行・NH農協銀行など、

日本ではみずほ銀行、三菱UFJフィナンシャル・グループ、野村証券、三井住友銀行など、


すでに40社以上が参加しており、R3は着実にその規模を広げている。




R3の目的はビジネスコミュニティ向けのブロックチェーンソリューション提供


これに対して「R3」は、


「弊社のコルダの成功で様々な憶測ができるのは理解できるが、現時点ではIPOは進めていない。」


「当初の目的は、可能な限り広い範囲でビジネスコミュニティ向けのブロックチェーンソリューションを提供することで、我々のどんな決定にも、当初の目的が念頭に置かれている。」


とコメントしている。



ただ、現時点ではこのような発言をしている「R3」が、

今後IPOを実行したり売却したりする場合、

株主の構成が変わり今後の事業についての不確実性が高くなるだろうという懸念の声も上がっている。


すでに昨年末ゴールドマン・サックスやバンコ・サンタンデールは「R3」のコンソーシアムから離脱した。


JPモルガン・チェースは、独自でブロックチェーンプラットフォーム開発をしている。


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引用記事:https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=101&oid=018&aid=0004149893

(「大手ブロックチェーンプラットフォーム「R3」アメリカ証券市場IPOまたは売却検討中」『E-daily』2018-07-16の記事)

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