ゲーム産業とブロックチェーンの融合、市場エコシステム激変

■Cocosのブロックチェーン事業参入で業界に大きな動き

ゲーム産業にブロックチェーンが結合して市場エコシステムが急激に変容・成長している。

Cocosは、9月20日ブロックチェーンのゲーム開発エンジン「Cocos-BCX」の登場で今後ゲーム市場が大きく発展すると見込んでいると明らかにした。

仮想通貨が公共取引帳簿であるBitcoinから始まって、ブロックチェーン産業に繋がり、今やゲーム産業から金融産業にまで繋がって来ている中で、Cocos-BCXはグローバル3大ゲーム開発エンジンのうちのひとつであるcocos-2d-xの開発陣が進めているプロジェクトでブロックチェーン事業に参入する意向を示した。

この日Cocos側によると、cocos-2d-xはグローバル市場のシェア2位のスマホゲーム開発エンジンで、韓国内及び海外のスマホゲームトップ10のうち50%以上がCocosエンジンで開発された。韓国ゲームの中では、『ゲットリッチ』、『三国志M』、『Crash of Kings』などのように広く知られたゲームがCocosエンジンプラットフォームを使用して製作された。

■Cocos-BCXの特徴は？

Cocos-BCXブロックチェーンゲームの開発エンジンの強みはブロックチェーン専門の開発者でなくても既存のゲーム開発者が簡単にブロックチェーンゲーム開発とエコシステムを実現できるようにオールインワンソリューションを提供してブロックチェーンゲーム開発の敷居を下げた点で新たなゲーム産業エコシステムの構築の先頭に立っているとCocos側は主張する。

ゲーム開発者の最も大きな課題は、ユーザーが使用するデバイスがすべて異なり、適用可能なチェーンがそれぞれ異なる点を考慮しなければならないということだ。ゲーム開発成功のためにはゲーム自体の完成度も重要だが、ユーザーがどれだけ簡単にアクセスできるかに実際に多くのユーザーを確保できるか否かに掛かっている。

さらに、より優れたマーケティング活動も可能になる。とはいっても、ゲーム開発者が各々のプラットフォーム別に開発するのには時間とコストの問題があり事実上1、2のプラットフォームでゲームの勝敗が左右されるというのが現実だ。

これは結局短期間のうちに多くのユーザーを確保することが難しいということの反証であり、ゲームのサービスを開始しても簡単には成功できないということも意味している。

これにCocos-BCXがオールインワンソリューションを通じて解決策を提示しているというのがゲーム業界の評価だ。

Cocosファミリーは元々相互互換を指向するゲーム開発エンジンであり、例えばあるゲームを該当エンジンで特定のプラットフォームに適用する目的で開発したものだが、ゲームの生成、検証、実行、改善、モニタリングまで自動で他のプラットフォームで運用できるようにしてくれる。

■複数のゲームのアイテムやゲームマネーの相互互換が可能に

また、Cocos-BCXブロックチェーンゲームの開発エンジンで開発されたゲームのアイテムとゲームマネーは簡単に互換及び共有が可能だ。

例えば、以前『リネージュ1』でゲームマネーを貯めたユーザーが同じ会社で開発・リリースした『リネージュ2』を始めた場合、また最初から新たに始めるのではなく『リネージュ1』で貯めたゲームマネーのアイテムを購入したりレベルアップしたりできるということだ。

実際、Cocos-BCXブロックチェーンゲームの開発エンジンとして開発された「ゲームA」で使用していたアイテムは同じシリーズとして開発された「ゲームB」でも使用可能で、ゲームマネーはCocos-BCXトークン転換を通じて他のゲームでも使用できるようになった。

Cocosの関係者は「既存のゲーム市場では一度購入したアイテムとゲームマネーはひとつのゲームでしか使用できず、ユーザーが他のゲームをプレイし始めたりゲーム運営会社がゲームサービスを終了した場合、すべて消滅してしまうという点を解決したサービスだ」と新概念のゲームマネーのブロックチェーンプラットフォームを強調した。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

引用記事: http://m.dtoday.co.kr/news/articleView.html?idxno=279507&adtbrdg=e#_adtReady

(「ゲーム産業とブロックチェーンの融合、市場エコシステム激変」『日刊トゥデイ』2018年9月20日の記事)

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

翻訳:花崎