■中小企業金融にブロックチェーンは活用できるのか
中小企業中央会と韓国中小企業学会は、今月5日ソウル・汝矣島の中小企業中央会で「第39回中小企業金融研究会」を開催してブロックチェーンと仮想通貨を中小企業の金融に活用する方法について議論した。
この日のフォーラムでは、中小企業研究院の朴・ジェソン研究委員が「ブロックチェーン・ICOの活用と中小企業金融のイノベーション」をテーマに発表し、続いて崇実大学のジョン・ジェマン教授、BluepanNetのジョン・ジェウンCFOのディスカッションと参加者との質疑応答が行われた。
■ブロックチェーンで失われた信頼を取り戻す
朴委員は「2008年の世界金融危機以降、中央銀行を中心とする金融システムへの信頼が損なわれた。仮想通貨はその解決策だ。仮想通貨はゼロトラストシステム(信頼を前提としないシステム)で使用される独自の交換手段」だと説明した。
朴委員はブロックチェーン技術の適用可能な分野として権限管理、公証及び認証、契約締結などを挙げ、産業別には電子投票、市民権、所有権記録、決済、送金、保険、電力取引、IoT、クラウドなどに言及した。
特に中小企業の分野では、管理者の仲介なしに代金支給ができる供給網のイノベーション、非上場株式の流通上での保有株式の変動及び経営の合理性と記録、政府支援事業及び中小企業の融資と投資のシステム構築などに活用できると見ている。
■ブロックチェーンの導入が中小企業の競争力の引き上げに繋がるか
またICOを創業と中小企業の育成の手段として認識し、関連の標準規約の導入、取引所及び該当関係者のICO参加制限などのメカニズムを整備して、新たな資金調達手段として信頼を得るようにアドバイスした。
中小企業中央会の李・ジェウォン経済政策本部長は「第4次産業革命時代に起きる金融環境の変化を注意深く観察して、金融技術の発展が中小企業の競争力の引き上げに繋がるよう引き続き努力する」とコメントした。
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引用記事: http://www.yonhapnews.co.kr/bulletin/2018/10/05/0200000000AKR20181005046600030.HTML?input=1195m
(「ブロックチェーンで中小企業金融に活路」『連合ニュース』2018年10月5日の記事)
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翻訳:花崎
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