韓国軍、機密管理システムにブロックチェーン導入

■パイロットプロジェクト後、拡大していく計画


韓国の国防部(訳者注:部は日本の省に当たる)が第4次産業革命に備えて軍の機密管理システムにブロックチェーン技術を導入して、安保支援司令部を対象としたパイロットプロジェクトの実施後、拡大していく案を検討している。


ブロックチェーン技術は仮想通貨に導入されている技術で、複数のコンピューターに情報を複製して保存する分散型データ保存技術だ。



■ブロックチェーンで安全性確保、ハッキング防止


国防部は今月9日国会国防委員会所属の のキム・ジンピョ委員(「共に民主党」)に提出した報告資料の中で「ブロックチェーン技術を2019年から2022年まで運用概念として安保支援司令部の独自ネットワークに適用して、(2023年以降)成果評価後に全軍に拡散する」とブロックチェーン技術導入計画を明らかにした。


国防部は報告資料の中で「現在軍では機密資料のほとんどを非電子的に管理しておりセキュリティーに脆弱で機密管理の効率が低下している。ブロックチェーン技術を適用すれば業務効率が増加して特に機密管理の安全性が強化されるだろう」と説明した。


また「分散帳簿を使用するブロックチェーン技術の特性上センターサーバーが不必要なためセンターサーバーのハッキングのリスクがなく、分散帳簿の同時ハッキングが事実上不可能だ」と述べた。



■ブロックチェーンの他の省庁への拡大を期待


国防部は、今年3月「ブロックチェーンの国内導入方案」をソン・ヨンム前国防部長官に報告し、ブロックチェーンのパイロットプロジェクトとして全軍機密管理システムの開発を選定した。今年9月には「ブロックチェーンベースの全軍機密管理システムについての政策討論会」を開催した。


キム委員は「全軍機密管理システムだけでなく防衛事業庁、兵務庁でもブロックチェーンと同じように第4次産業革命の先導技術を導入しなければならない」と強調した。





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引用記事: http://www.segye.com/newsView/20181009001993

(「韓国軍、機密管理システムにブロックチェーン導入」『世界日報』2018年10月9日の記事 )

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翻訳:花崎

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