360°カメラでeSportsを中継できる「SLIVER.tv」
アメリカ・カルフォルニア州クパチーノに拠点を置く「SLIVER.tv」は、eSportsVR中継プラットフォーム企業である。
SLIVER.tvは、360°カメラでeSportsゲームを記録、表示、およびストリーミングするためのプラットフォームだ。トップクラスのシリコンバレーVCとハリウッドのメディア投資家に支えられ、インタラクティブなeSportsエンターテイメント業界を目指す。
同社は、昨年7月に立ち上げた子会社「Theta(シータ)」でブロックチェーンの技術による分散型ビデオストリーミング・配信ネットワークを開発した。
ブロックチェーンシステムによって高品質でスムーズなビデオストリーミングを実現、効率的な配信でビデオストリームの配信コストを大幅に削減、視聴者はシータが発行する仮想通貨「Theta(シータ)トークン」で削減したコストの分を報酬として受けとり、クリエイターへ寄付することができるようになった。
「最近はスマートフォンでも4Kの超高画質コンテンツを視聴します。一般の高画質(HD)動画より4~5倍の多いデータの容量が要ります。
これからはVRを使ったゲームやスポーツ中継も多くなるので、4Kよりもさらに10倍多くのデータ容量が必要です。
中央集権化したサーバー(CDN·コンテンツ送信ネットワーク)を使って大容量の動画を配信しようとしたら速度も遅くてコンテンツ提供者が負担するコストも増えるだけです。」
「SLIVER.tv」は「Theta」の創業者でCEOのミッチェル・リウ(Mitchell Riu)はこのような問題をThetaネットワークを使って解決できると強調する。
Theta(シータ)の仕組み
それでは、Theta(シータ)とはどのような仕組みなのか。
例えば、A、B、CがCDNを通じてストリーミングした動画をリアルタイムで視聴する。
1つのCDNで3人に送る動画が1回で送信するほど再生速度は遅い。
それではThetaネットワークを使ったらどうなるか。
AがCDNを通じて動画を視聴する。Aは視聴と同時に同じ動画をBとCに送信できる。
BとCはThetaネットワークのD、E、F、Gと動画を共有する。
1つのサーバーに集中するためにデータ転送速度の低下に繋がっていたボルトネックが解消され、ストリーミングの速度はより早くなる。
さらに、ブロックチェーンシステムによってどのような動画が誰から誰に配信されるのかは全く分からない。
今まではCDNが、仲介手数料を取っていたが、ThetaネットワークではA、B、Cに全員にThetaトークンを配布する。
各個人のA、B、Cが、ネットワーク中継の役割を果たし、仲介手数料分のコストを削減したからだ。
必ず動画を見なくても帯域幅を共有するだけで、利益を得ることができる。
A、B、Cは、このトークンをプレミアムコンテンツや商品を購入する時に使える。
リウの代表は「動画コンテンツを制作・配信するのにかかる費用のうち、30~40%はCDN利用料だ。コンテンツ送信者は、ブロックチェーンを使って既存CDN費用の40~60%が削減できる。CDN送信者もトラフィックを無限に増やす必要がないので費用が減る。」と説明した。
「Thetaコイン」は世界5代仮想通貨取引所のうち「Binance」、「huobi」、「OKEx」に上場している。
Thetaネットワークは、最近ベータバージョンのテストネットのリリースを終えた。
韓国では「サムスン電子」傘下のベンチャー投資会社「サムスンNEXT」がThetaに投資した。
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参照記事:http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=101&oid=024&aid=0000059832
(「ブロックチェーン、コンテンツ・エンターテイメント産業と「ピッタリ」!
ゲーム・動画・ネットバンキングも企業・ユーザーにwin-win」『mkeconomy』2018-07-06 の記事)
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