▶韓国、第8回ブロックチェーンTech bizカンファレンス開催
ブロックチェーン技術の先鋒となる仮想通貨ビットコインが、2140年5月7日にマイニング(採掘)が終了するという予測が出された。
高麗大学サイバー国防学科のキム・スンジュ教授は、
先日7月11日にソウル良才洞(ヤンゼ)TheKホテルで、「第4次産業革命時代、ブロックチェーンのセキュリティ」をテーマに行われた
「第8回ブロックチェーンTech Bizカンファレンス」の基調講演で、ビットコインのマイニング(採掘)終了日は2140年5月7日であると発表した。
キム教授は、さらに「第4次産業革命時代のブロックチェーン」をテーマに、ブロックチェーンの技術的な問題は何なのか、なぜブロックチェーンが4次産業革命に重要なのかなどの発表をした。
「第8回ブロックチェーンTech Bizカンファレンス」で高麗大学ギムスンジュ教授は基調講演を務めた。(画像:ZDNet Korea)
(※「第8回ブロックチェーンTech bizカンファレンス」基調講演の詳細レポートはこちら)
▶ビットコイン採掘量の半減期は約4年ごとに訪れる
キム教授はビットコインのプログラム上、分散ネットワークであるブロックチェーンのブロックの数のうち21万ブロックをマイニング(採掘)すると、その次からは採掘報酬が半減する(= 半減期)ように設計された仕組みに注目した。
ビットコインの総発行量の上限は2,100万BTCであるため、マイニング(採掘)がすべて終了した後、マイナー(採掘者)への報酬は0になる。
キム教授は「2009年当初マイニング報酬として、50BTCが採掘量として支払われていたが、2013年には25BTC、2016年には12.5BTCとなり、今後も引き続き減少する。報酬がどんどん半減していき、採掘が終了したあとは2,100万BTCだけが存在することとなるだろう。」と見通しを出した。
さらにキム教授は「結局、2140年5月7日には全てのビットコインが採掘される。つまり、その時はもう採掘できるビットコインがないということだ。」と発言した。
キム教授によると、2018年3月11日現在、1,523個のブロックチェーンベースの新しい仮想通貨を流通しているという。
2013年4月から約5年間、2,544社が新しい仮想通貨を発行し、そのうち1,028社は廃業している。毎週平均17.1社が新規発行し、12.7社が廃業したこととなる。
▶ブロックチェーンの最も困難な点は
▹脱中央集権化▹拡大性▹セキュリティ
ブロックチェーンの技術的問題を補完するためには、▹脱中央集権化▹拡大性▹セキュリティの
3つを強化しなければならないと強調した。
ビットコインが出た当初は、脱中央集権化に基づいて、すべての参加者がPCのCPU(中央演算処理装置)等を基盤にマイニング(採掘)作業することが前提だったが、現在ではマイニング用の装置が登場し、マイニングが一部の地域や国家に集中していると指摘した。
キム教授は「マイニング(採掘)装置の場合、81%が中国に集中している。一部の地域や国家に集中しているのを乗り越えなければブロックチェーンの技術を本来の理念通りに活用することは難しい。」と説明した。
脱中央集権化の理念に基づいて、ブロックチェーンの参加者を増やす「拡張性」も必要だと強調した。
また、キム教授は「ビットコインのネットワークセキュリティが、当初に我々が考えていたものよりもはるかに難しい。仮想通貨取引所のハッキング問題のようなセキュリティも再点検する必要がある。」とコメントした。
______________
参考記事:http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=105&oid=016&aid=0001416236
(「ビットコイン、2140年5月7日、採掘終わる。」『Herald経済』2018年07月11日の記事)
______________
0コメント