ギグエコノミーとは
ギグエコノミー(Gig Economy)とは、インターネットを通じて単発の仕事を受注する働き方や、それによって成立する経済形態のことだ。職場内でフルタイムの仕事をするのではなくフリーランサーまたは契約社員として短い時間で会社や組織と契約し仕事する人々が多くなる経済構造を言う。2015年ごろからアメリカで頻繁に使用されるようになった
代表的なものに、アメリカの「Uber(ウーバー)」が存在する。誰でも希望する時間にドライバーサービスを提供し報酬がもらえる。モバイル環境がより強固なものとなり、職場内で仕事しなければならないという概念もなくなってきている。
カリフォルニアに拠点を置く大手ソフトウェア企業の「Intuit」は、2020年にアメリカの労働者の4割以上がギグエコノミーで仕事するという研究結果を発表した。
2018年7月18日ブルーホエールCEOが記者とのインタビューに答えた。(写真提供:ソウル経済)
リ代表は、今月18日ソウルのカンナム(江南)区にある「WeWorkヨクサム(驛三)店」で行われた「Decenter」とのインタビューで次のように語った。
「アメリカで住んていた時、あるパティシエが授業をしながら週6時間働いて600万ウォン(約60万円)を稼いだことを見た。週3回の授業で1回の受講料が10万ウォン(約1万円)、受講する人数は20人だった。」「この例のようにギグエコノミーは新しい方法のビジネスになれる。」「今後、人々はどんどんこのようなギグエコノミーの事業にはまると思う。」
リ代表は、最近話題となった最低賃金上昇によって、韓国国内でのギグエコノミーの拡散がより早まるだろうと考察している。
自営業者や中小企業等の雇用主は、賃金の負担が上昇したため、必要な仕事がある時のみ限定的に適切な人材を求めるようになる。反対に、労働者の立場から見ても、フルタイマーとパートタイマーの賃金差が縮小されれば、より自由な採用方法への需要が増えると説明した。
韓国では、2018年1月に最低賃金が大幅に引き上げられた。ここ数年7~8%ずつ引き上げられてきたが、それを16.4%と一気にアップさせたことで話題となった。(画像:東洋経済ONLINE)
リ代表は、「韓国も最低賃金1万ウォン(約1000円)時代が来るとフリーランサーと契約社員の採用が急速に広がっているギグエコノミーが注目を集めるようになる。」「ただ、正社員と契約社員との間の壁をなくすためには、労働システムも変わらなければならない。これを実現するために最も確実なソリューションは、ブロックチェーンだ。」と語った。
ブロックチェーン上でギグエコノミー、自営業者の老後の備えも可能に
そしてブルー・ホエールが、ギグエコノミーの時代に備えて提案したリ代表なりの答えだ。
ブルー・ホエールは、雇用主と労働者に必要な採用・就職・マーケティングなどのサービスを提供するブロックチェーンベースの共有プラットフォームだ。情報の信頼性が高く、捏造ができないブロックチェーンの特徴を生かして、契約社員やフリーランサーをための採用システムを支援する。
誰でもブロックチェーン上でギグエコノミーができるようにマーケットプレイスを提供し創業、人材採用、顧客関係管理(CRM)、予約ソフトウェア、広告などの様々なサービスを提供する予定だ。
就職活動している人々でも、この場所で働きたい仕事内容を提供する企業と契約し仕事することができる。
リ代表は「ブロックチェーンのメリットを活用し、信頼性の高いプラットフォームで多くの中小企業が優秀な人材と仕事ができるように支援したい。」と語った。
フリーランサーと自営業者の最大の悩みである各種手当や年金などは、トークンエコノミーを適用し解決しようと努力している。
ブルー・ホエールは、自社の仮想通貨のBWX(Blue Whale eXchange)トークンを発行する。BWXをプラットフォーム上で使ってブルー・ホエールの環境活性化に貢献した参加者に報酬として提供する。また、プラットフォーム利用時に発生するBWXの一定量を報酬銀行に貯金し、中小企業で仕事している人々が年金や有給休暇、失業手当などを享受できるようにする。
リ代表は「従来は、すべての手数料をカード会社が持って行っていたが、弊社はブロックチェーンの技術で(カード会社が入らないために浮いた)手数料分を企業と労働者に分配する。」「貢献に対する報酬があるときは、仕事の能率と質が上がる。」「すべて過程において信頼性の高いブロックチェーンシステムなら、このようなネットワークを十分に現実化できる。」と強調した。
ブルー・ホエールはこのようなアイデアを持って今年4月、仮想通貨公開(ICO)を進んでプライベートやプリセールで200億ウォン(約20億円)を公募した。今年10月にはフリーランサーの分野を含め△教育△エンターテインメント△人材資源管理△空間事業など、5か所の分野の業種に中点を置いてサービスを開始する計画だ。フリーランサーの場合、2014年リ代表がアメリカで立ち上げたフリーランサー専用の共有経済プラットフォームスタートアップ企業の「verlocal」が参加する。
計画通りサービスが開始すれば、ブルー・ホエールはアイコンをベースにした初めての分散型アプリケーション(Dapp)になる。アイコンはプライベート・パブリックチエーンなど独立的チェーンを繋ぐ「インターチェーンサービス」を目標とする韓国のブロックチェーンプロジェクトだ。
リ代表は「ブルー・ホエールは中小企業などのパートナー企業らに分散型アプリケーション(Dapp)と仮想通貨を使ってサービスを提供する。」「それで、アイコンが指向するインターチェーンシステムと足並みを揃えることができると思う。」とコメントした。
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引用記事:https://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=101&oid=011&aid=0003352624
「最低賃金1万ウォン(約1000円)時代、ブロックチェーンが答えとなるか…ブルー・ホエールのリ・ウォンホン代表のチャレンジ」(『ソウル経済』2018年07月19日の記事)
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