●上半期、世界ICO規模119億米ドル…昨年より3倍上昇
●取引されるコイン1784個、韓国だけで150個以上
●ホワイトペーパーを通じてプロジェクトの成否・使用価値考慮すべき
仮想通貨に対する関心が高まっている中で投資家を惑わす「偽」ICOが続出している。
ICOとは？
仮想通貨の企業資金調方法。新しい仮想通貨を発行・投資家に販売して資金調達すること。より安い価格で販売して取引所に上場する場合、収益を得ることができるため投資家らの関心を集めている。
今月10日、仮想通貨市場リサーチ企業の「Coin schedule」によると、今年上半期にグローバル投資市場でICOを通じて調達した資金は119億米ドル（約13兆316億円）程度だ。
昨年ICOは、上半期の募金額が39億米ドル（約39億円）で、前年同月に比べて3倍も上昇した。ICOは2016年9500万米ドルから毎年急上昇している。
ICOプロジェクトが急増することで仮想通貨の種類も数千万個まで増えた。仮想通貨の情報サイト「CoinMarketCap」によると、今月までの仮想通貨の種類は1784個だという。
昨年9月、1000個程度で1年ぶりに2倍となった。韓国内だけで150個以上の仮想通貨が取引されている。
しかし、お金がICOへ集中されたため実体のない詐欺プロジェクトも相次いで現れた。
アメリカの仮想通貨・ブロックチェーンの分析企業「Chainalysis」によると、昨年1月から8月までICOに関した金融詐欺の被害額は2億2500万米ドル（約2億4000円）で被害を受けた投資家は3万260人と推定される。
韓国の場合、昨年仮想通貨のブームでICO・マイニング・投資と名乗る企業が前年同月比約45％上昇したという。
韓国の金融監督院によると、高収益の仮想通貨の投資を主張する企業らは、2016年27件から2017年39件で44.4％上昇した。
それによって仮想通貨関連の被害や相談件数も2016年53件から2017年453件まで跳ね上がった。
昨年、被害報告件数の712件のうち半分以上の453件（64.6％）が仮想通貨の共同購入と関した詐欺事件だった。
■150兆ウォン（約15億円）宝船コイン詐欺…ICOブームの裏側
「宝船事件」
先月仮想通貨市場は、「150兆ウォン（約15兆円）宝船事件」で大騒ぎだった。韓国建設・海運業者の「シニルグループ（Shinil Group）」が、「ロシア巡洋艦ドンスコイ号を発見した。」と主張したからだ。
「この会社は宝船資産を担保にシニルゴールドコイン（SGC）を発行した。」と主張した。
「ロードマップ（Road Map）」もホワイトペーパーもないコインに対してネガティブな意見を出したが、同社は今年5月から「150兆ウォン（約15兆円）」を立ててSGCを販売することで数十憶円の投資を受けたことを明らかにした。
現在、シニルグループは、投資詐欺の疑いで聞き取り調査を受けている。
業界からは、「宝船コインは、ICOブームの裏側を端的に見せる事例。詐欺ICOで市場が衰えている。」とコメントした。
「カカオの詐称したサイトも登場」
大手企業を詐称して資金調達をすることもあった。
先月、韓国では、カカオを詐称した仮想通貨サイトが見つかった。
カカオネットワーク「コーン（KON）」というウェブサイト(www.kakao.network)は、カカオの公式ホームページとほとんど同じレイアウトになっている。
このサイトは、「情報入力と本人確認ができたら仮想通貨ウォレットを作ることができる。」と言いながら投資家を集めた。
韓国の科学技術情報通信部は、ブロックチェーンの技術の信頼性と企業の技術競争力を判断する「ブロックチェーン技術支援センター」を運営することにした。
現在は、信頼性や性能を客観的に検証できるシステムを構築しているという。
関係者は、「認証する方式で運営する予定だ。早ければ来年上半期からできると思う。」と述べた。
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(「偽」仮想通貨登場…詐欺ICOに注意！『NEWSIS』2018年8月10日の記事)
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翻訳:元
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