▲「フィクションネットワーク」のべ・スンイク代表
もはやウェブ漫画の時代だと言っても過言ではない。
初期、大手ポータルサイトにのみ連載されていたウェブ漫画は、現在さまざまなプラットフォームに多様な内容で配信されている。
ウェブ漫画を原作とした映画が流行っていて、また、ドラマも制作されて原作を知らなかった人々も原作に興味を持つようになるなどのポジティブな効果もあった。
しかし、昨年ウェブ漫画プラットフォームの成績は、カカオページを除いてすべて赤字となった。
初期投資しなければならない時期でもないのに…まだ投資し続けるべきなのか?
ウェブ漫画のエコシステムを変えるために、ブロックチェーン技術を活用して原作者とユーザー直接繋ぐことができる「フィクションネットワーク」を準備している「バトルエンターテイメント」のベ・スンイク代表の意見は違った。
ウェブ漫画の制作方法・システムから生じた赤字なのでエコシステム自体を変えなければならないという。
一体どうすればウェブ漫画のエコシステムを変えることができるのか?ブロックチェーンウェブ漫画プラットフォームとは何か?ベ代表に会って話を聞いた。
【ウェブ漫画産業、先が見えない!変化が必要!】
ベ代表は、「NEXON」「SmileGate」などの大手ゲーム会社で経験を積んできたがウェブ漫画の分野にも事業を拡張しゲーム素材のウェブ漫画のプラットフォーム「バトルコミックス」を運営した。
ベ代表がいうブロックチェーンウェブ漫画プラットフォームを立ち上げるべき理由とは?
「数年間ウェブ漫画プラットフォーム事業を運営してきた結果、ブロックチェーン技術を活用しなければならないと思った。」
「バトルコミックスは、2013年ゲームウェブ漫画で始め、2014年11月7日からバトルコミックスというゲームウェブ漫画プラットフォームで4年間運営している。」
「はじめは、それが漫画か?ただのファンアートだ!という批判もあったが成長し続けて月間200万以上のユーザーが利用した。4年間バトルコミックスを利用したIPは、ウェブとモバイルを合わせると1800万以上となる。」
「成長するなかで趣味で漫画を描いた人々がウェブ漫画プラットフォームの人気作家以上の原稿料をもらう場合もあったしプロの作家になるケースも多かった。このような実績に基づいて投資も受けた。」
「しかし、このように成長しても我々がゲーム漫画事業でこれ以上進むことは難しい思った。」
「数百人のウェブ漫画作家を発掘・数億件以上の照会・数千万人以上のユーザーを獲得したにも関わらず我々が収益を得る方法はドネーションと広告しかない。ミドル広告まで配信したが効果はなかった。」
「ゲーム漫画の特徴から見ると、有料サービスを配信することは難しいが特に他の方法もない。」
「作品を作る原作者もいる。楽しんで読んでくれるユーザーもいる。その間を繋ぐプラットフォームは、数十億円の投資を受けて数千万円の原稿料を払っているが、収益を上げることはできなかった。」
「ここまでの話だとゲームウェブ漫画なので有料で配信することは難しいと思うかもしれない。しかし、前述した通りすべてのウェブ漫画プラットフォームが赤字でバトルエンターテイメントでもゲームウェブ漫画以外のジャンルも連載したがそれもダメだった。」
「確かに市場は大きくなった。誰もが作家になれる時代だと言っても過言ではないから。しかし、プラットフォームが原稿料・ビジネスモデルシステムから発生した収益を分配しなければ作家も収益を得られないシステムとなっている。」
【どこから間違っていたのか?】
「プラットフォームがすべての役割を果たしているからだと思う。それによって、原作者らも満足できない状況となる。」
「このままだとウェブ漫画市場の未来はないと思った。大手プラットフォームのみ残って他は全滅。そして、作家らもデビューのため激しく競争しなければならない。」
「『Kウェブ漫画』が日本の『マンガ』のように韓国スタイルのデジタル漫画を指す固有名詞になったのに結果的には皆が全滅する状況。」
「どう考えても中国のウェブ漫画を配信する方が収益になる。」
そういう問題を解決するためには、ブロックチェーン技術が必要だというのがベ代表の説明だ。
【ブロックチェーンによって、原作者により多くの役割と収益を】
「ブロックチェーンウェブ漫画プラットフォームは、サービスを提供するプラットフォームではない。ユーザーと原作者・サービスを提供する事業者と原作者を繋ぐ役割を果たす。まさにベ代表が準備している『フィクションネットワーク』だ。」
「『フィクションネットワーク』は、プラットフォームというよりハブに近いサービスで、同社では、原作者・サポーター・翻訳者・マーケターなどが自由に参加。原作者が決めた原稿料・翻訳・広告などを担当する。」
「作品は、『フィクションネットワーク』のSDKから見ることができる。同時にさまざまなプラットフォームで連載することもできる。韓国・海外の境界もなくなる。」
「基本的にフィクションネットワークは、B2Bサービス・これまでのウェブ漫画プラットフォームを作り直したい。」
「バトルコミックスというトラフィックがあります。コンテンツが必要なパートナー企業が作品を選んでサービスを提供する手間を省くことができる。」
「YouTubeやNETFLIXのようにプラットフォーム事業では資本が多い方が勝つ。我々は全く新しいプラットフォームを作り上げることではなく新しいエコシステムのなかで成長していきたい。」
【2019年第2四半期、正式リリース予定、漸進的変化を…】
「フィクションネットワーク」は、第4四半期に主な機能のテストを行う予定。2019年第1四半期に全機能のテストを行って第2四半期には正式にリリースする予定。
「仮想通貨のみで決済するシステムではなく、さまざまな決済手段をサポートする予定。」
「目安は、クリプトでこれまでの問題を解決できる初めての事例となることだ。」
ベ代表は話の最後に「フィクションネットワーク」の2019年の目標とウェブ漫画プラットフォームの変化について強調した。
ベ代表は「我々の目的は、エコシステムを破壊するのではなく我々の方式で作り上げていくことだ。ブロックチェーン技術を活用してよりよいエコシステムを構築してきたい。」などとコメントした。
半年後に公式リリースする「フィクションネットワーク」がウェブ漫画プラットフォームのエコシステムにどのような影響を及ぼすか。注目が集まっている。
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引用記事:http://gamefocus.co.kr/detail.php?number=85628
(「ブロックチェーンでウェブ漫画のエコシステムへ変化を…『フィクションネットワーク』のベ・スンイクCEOのインタビュー」『gamefocus』2018年9月4日の記事)
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翻訳:元
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