■組織改編で業績低迷を打破する狙い
中国屈指のIT会社Tencentが、6年ぶりに大規模な組織改編を行った。中国政府のゲーム産業規制で業績が低迷しており、今回の組織改編によってこの状況からの打破を図ると見られる。
同社は、今年9月30日「Tencentが戦略的なアップグレードを開始する」という公式資料を発表して、既存の7つの事業部を6つに再編すると明らかにした。また、人工知能、ロボット工学、量子実験室などの先端技術分野に集中投資する予定だとした。
TencentのMa Huateng会長は「今後20年間に向けたTencentの新たな出発点だ。これを機に業界と消費者はより開放的で新しい融合型のエコシステムを形成するだろう」と述べた。
■改編のみで人員削減は行わない
同社は、MIG(モバイルインターネット事業部)、SNG(ソーシャルネットワーク事業部)、OMG(オンラインメディア事業部)など3つの事業部を解体して、これらをひとつに再構成したPCG(プラットフォームコンテンツ事業部)を新設する。
また、CSIG(クラウド及びスマート産業部)を新設してTencentのクラウド、Tencentのマップなどのコアビジネスを統合管理して教育、運送、製造産業をデジタルに転換する予定だ。同社は今回の組織改編で人員削減は行わないとコメントした。
■今回で大規模組織改編は3度目
1998年に設立された同社は、これまでに3度の大規模組織改編を行った。2005年に拡大した事業を効率的に管理するために事業ごとにCEOを配置する最初の組織改編を実施し、2012年には爆発的に成長したモバイルインターネット産業に重点を置くために2度目の組織改編を実施した。
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引用記事: http://gametoc.hankyung.com/news/articleView.html?idxno=49311
(「Tencent、ゲーム規制の余波で大規模組織改編」『Gametoc』2018年10月4日の記事)
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翻訳:花崎
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