韓国大手インテリジェントネットワーク企業の「KT」(会長ファン・チャンギュ氏)は、ブロックチェーンを基盤とした新しいウェブ小説プラットフォーム「Blice」(www.blice.co.kr)の本格的なサービスを始めることを2018年7月3日に発表した。(KT広報記事参照)
KTは、ウェブ漫画に引き続きウェブ小説市場へ進出し、コンテンツプラットフォームの中で初めてブロックチェーン導入することとなる。ブロックチェーン技術の安全性を基に、決済など主要データを保護する仕組みだ。
「Blice」7月から正式サービス始まる
「Blice」は、ウェブ小説の作家たちが、直接サイトに自分の作品を上げて登録、販売するプラットフォームである。先日6月18日、作家を対象にベータサービスが開始されており、7月からロマンス・ファンタジー・アクションなど多様なジャンルのウェブ小説が「Blice」で連載されている。
KTは、利用者が作品を選ぶ時にかかる時間を減らし、ふさわしいコンテンツを探す手間を省くために「Blice」にビックデータを活用したおすすめシステムを適用した。
このシステムは、ジャンル・タグなど作品とマッピングされた情報や、作品で使用されたテキストから趣味趣向を分析し、その読者が好きそうな作品をおすすめする。
コンテンツプラットフォームの中で初めてブロックチェーン導入
「Blice」は、コンテンツプラットフォームの中で初めてブロックチェーン技術を導入した。作品のデータベース、購入履歴のような同じプラットフォーム内の主要な情報を、KTが独自開発した「KTブロックチェーン」に保存して作家と利用者の情報を保護する。KTブロックチェーンは、文書の保存に特化したブロックチェーン技術で、今年の2月からBCカード加盟店契約書などの様々な電子文書管理に適用されている。
ブロックチェーン技術で作品保護・作家支援
KTは、「Blice」に適用されたブロックチェーン技術がさらに発展すれば、小説の原本が保存され作品間の盗作がチェックできるとし、作品単位のファンディングシステムにも使えるようになると説明した。
「Blice」は、利用者用の機能以外にも作品を連載する作家の利便性のために
▲モバイルエディター
▲販売金額パッケージ設定
▲出版社権限委任設定
▲販売・精算履歴
▲作品別統計
などの機能を提供し、さらに所属している作家に創作支援金を支給するなど様々なメリットがある「作家支援プログラム」を運営する。
「Google Play」「Apple Appstore」「One Store」でスマートフォンアプリ(App)をダウンロードしたり、PCから「Blice」のURL(www.blice.co.kr)に接続して利用できる。
「Blice」入会時に無期限で作品を所有できるc2000ウォン(約200円)相当分をプレゼントし、作家の情報を登録すればスターバックスのギフトクーポンを提供するなど様々なイベントが行われる。
KTコンテンツプラットフォーム担当のジョン・デジン常務は、
「数年間の出版流通の経験から学んだノウハウとKT独自の技術力をもとに、作家には読者とコミュニケーションをとりながら安定して執筆できるプラットフォームとして、読者には質の高い作品が多い空間としてアピールしていきたい。」
「KTは1人でコンテンツを作っている、所謂「1人創作者」たちが「Blice」を通じて多くの収益が得られるよう尽力していく。」と語った。
「Blice」のリリース記念イベント
また、KTは「Blice」のリリースを記念して賞金総額3億ウォン(約3000万円)規模のKTウェブ小説コンテストを2018年8月10日まで開催する。(応募詳細はこちら)
ファンタジー、ロマンスの分野で注目を集めそうな新人作家たちの作品を選抜し、賞金と先払い印税を支払う計画だ。また、ウェブ漫画制作や映像化の版権の販売などに向けて努力する方針だ。
引用記事:http://www.edaily.co.kr/news/news_detail.asp?newsId=02020486619270912(「KT、ウェブ漫画に引き続きウェブ小説市場進出「Blice」リリース…ブロックチェーン基盤」『E Daily』2018-07-03 )
0コメント