ディベロッパー(ゲーム開発元)とパブリッシャー(販売元)、プレイヤーの3者間で不透明な売上システムや手数料の問題をブロックチェーンで解決するというのが、サブドリームスタジオの目標だ。
シリコンバレーのカルフォルニア州ロスアルトスに拠点を置く、このスタートアップ企業は、創業者&CEOの韓国人ジョン・ジカン(鄭 直漢)が立ち上げた。
ジョン・ジカンは、コロプラのアメリカ子会社であったコロプラNIの元代表で、VRゲームを制作した開発メンバーと共に同社の設立に至った。
すでにジェネシア・ベンチャーズ、DeNA、Cognitive Investmentを中心に約1.2億円のシード資金調達に成功している。
▶サブドリームの提案するゲームマネー
サブドリームスタジオが、ゲーム産業とブロックチェーンを合わせようとする分野はゲームマネーだ。
現在、ユーザーが購入・支払いするゲームマネーはゲーム会社、パブリッシャー、プラットフォームなど3~4段階を経て、手数料を支払う仕組みだ。
開発者、パブリッシャー、プラットフォームによって売上の集計方法も異なり、精算するだけで何か月も掛かってしまう。
中小企業が、適切な開発費と収益を配布してもらえずに被害を受ける事例も多い。
ゲームを国内だけではなく海外の様々な国で同時にリリースした場合は、収益配布の問題はさらに難しくなる。
「ブロックチェーンを導入すれば開発・リリース・流通などの段階ごとの取引が記録されて透明性のある収益の配布ができる。」とジョン・ジカン代表は説明する。
▶ユメリアム導入で従来よりもはるかに低い手数料へ
開発・リリース・流通などの段階ごとの全ての取引過程には、仮想通貨でゲームマネーの役割をする「ユメリウム(Yumerium)」を使用する。
ユメリアムのICOコンセプトは、ブロックチェーン技術とスマート契約により、ゲーマーとゲーム開発元の間の取引から仲介業者を取り除くことで⽀払いシステムを分散化させることだ。ブロックチェーン技術で⽀払いは瞬時に⾏うことができ、従来のよりもはるかに低い取引⼿数料で取引できる。
ユーザーは、ゲームをしながらインセンティブでユメリウムがもらえる。
韓国ではVRルームのフランチャイズ「VRPLUS」が、サブドリームスタジオのブロックチェーン技術を導入する。
上記以外にも、アメリカのサンフランシスコに拠点を置く「OriginProtocol(オリジンプロトコル)」は、企業がブロックチェーン技術を簡単に導入できるようなインフラを作るスタートアップ企業だ。
大手企業や中小企業・個人誰でも「OriginProtocol」で提供するソリューションを使ってDApp(分散応用プログラム)を作り上げることができる。
例えば、PC用の開放形運用システム(OS)リナックスと似ている。
特徴的な点は、「OriginProtocol」が持つ全ての技術は誰でも無料で使える。その代わりにより細かいサービスが必要な場合には「OriginProtocol」がコンサルティングサービスを有料で提供する。
(OriginProtocolの詳細記事はこちら)
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参照記事:http://news.naver.com/main/read.nhn?mode=LSD&mid=sec&sid1=101&oid=024&aid=0000059832
(「ブロックチェーン、コンテンツ・エンターテイメント産業と「ピッタリ」!
ゲーム・動画・ネットバンキングも企業・ユーザーにwin-win」『mkeconomy』2018-07-06 の記事)
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